長い時間の中での
変化を見越して
人と建物に誠実に向き合う

渡邊崇寛

建築設計

所　属	大阪事務所設計部
入社年	2019年
経　歴	大学院　工学研究科

入社の動機を教えてください。

学生時代に小中学校の設計ワークショップに参加させていただく機会があり、直接お客様の意見を聴いて、意見を取り入れながら設計を進めていくことに魅力を感じ、設計事務所を目指すことにしました。

横河設計のことは大学入学時、色々な建築雑誌を読み漁っているときに、１００年以上続く設計事務所ということを知りました。就職活動時に設計事務所を探している中で、改めて横河設計のことを調べていたところ、創業者の「誠実であれ、良いものをつくれ」という言葉や長い時間軸で１つの建物に関わっていける環境に魅力を感じ横河設計を志望しました。
横河設計の大阪事務所を選択したのは、ホームページの先輩の話で大阪事務所の方が様々な経験が出来るということと、お客様の前で話す機会が多いと話されていたので大阪事務所を選びました。

学生と違うところはどんなところですか。

自分が引いた線が実際に形となる点、そして引いた線に責任が生じることだと思います。
学生時代のコンペや課題は、あくまで架空のもので、正直実現性度外視なことも多かったのですが、入社して初めて実施設計図を作図し、工事監理を行っているときに自分が引いている線が実際に形となっていくのを見て達成感と同時に引いた線の重みを感じました。
また、学生時代にはあまり考えてこなかったディテールの部分も考えるようになり、実現性を考えながら自分の考えや思いを形にすることの大切さを学びました。

社内の雰囲気、印象、他部署間でのコミュニケーションの仕方など教えてください。

大阪事務所は東京の本社事務所と比べると少人数であるため他部署とコミュニケーションがとりやすい環境だと思います。
また、ここ最近は感染症の影響で行えていませんが、年３回行われるゴルフコンペや休日に淡路島まで釣りに行ったり、誕生日の人がいる月には誕生日会など、定期的にイベントが開催され、業務を離れて様々な交流があり楽しんでいます。
また、最近では東京事務所の方と関わる機会も増え、事務所を越えて一緒に仕事をしています。

入社当初と現在で仕事内容にどのような変化がありましたか。

入社１年目は先輩に付いてプロポーザル対応、実施図面の作成、打合せ資料の作成など他担当者のサポートに入り、設計事務所の仕事内容や横河設計の設計基準を覚えました。その後、改修工事の実施図面の作成や工事監理業務を経験しました。

現在は初めてプロポーザルから関わっている物件の基本設計・実施設計を経て、工事監理を行っております。また、大阪事務所では入社して比較的早い段階からお客様との打合せに参加し、プレゼンする機会を貰えるのですが、実際にお客様にプレゼンするのにうまく説明ができなかったり、打合せ資料の作り込みが甘かったりと予想以上に苦労しました。現在では１人で打合せに行くことも増えましたが、まだまだ力不足な部分が多いのでもっと挑戦していかなくてはいけないと思っています。

仕事のやりがいと今後の目標を教えて下さい。

入社してからいくつかの物件に関わって来ましたが、私は従来から横河設計と関わりのあるお客様の物件が多かったです。内部改修や既存建物の増築設計の際に既存建物の図面を読んでいると、時間の中での変化を見越して設計されている部分が見えてきたり、逆に当時では予想もできなかったことが起こり変化している部分などが見えてきて長い時間軸で関わっていくことの面白さや難しさを感じました。

また、それだけ横河設計の先輩方がお客様や建築に誠実に寄り添って来たことも感じられ、私もより一層気を引き締めなくてはならないと感じています。今後は、担当者として初めから終わりまで１つの物件を任せてもらえるようになりたいと思います。

学生の皆さんへメッセージをお願いします。

設計の仕事は企画・基本設計・実施設計・工事監理・アフターフォローと多くのステップがあります。また、一つの物件だけでも、お客様や他部署の設計担当者、施工会社の方、現場の職人さん、メーカーの方等、様々な人と関わっていきます。

自分の思いを形にするためにも意匠設計はそれらの船頭として動くことが大切であると感じています。私自身まだまだ未熟な部分が多く、学生時代にもっと積極的に外部の学生や設計事務所の方と関わればよかったなと思うことがあります。学生時代は自分から動けばなんでもできる時期だと思いますので、悔いの無いよう過ごして頂けたらなと思います。