建物に灯りをともすため
学び理解を深め続ける

斎藤 絵梨奈

電気設備設計

所 属 本社(東京)技術室 環境設計部(電気設備)
入社年 2019年
経 歴 大学 建築学科

入社の動機を教えてください。

学生時代は、どちらかというと建築よりも機械設備、電気設備といった環境に関する科目に興味があったため、環境系についての研究ができる研究室に入りました。
研究室では環境に配慮した建物のエネルギーデータの分析を主に研究していました。研究分析データには各建物の環境に配慮した建築部材や設備機器等が記載してあり、実際に研究内容を少しでも活かすことができる職種を選びたいと思い、設計事務所を目指すことにしました。

当初は、授業で主に習った内容を活かして更に機械設備を学べる仕事をしてみたいと思っていましたが、会社訪問を行った際に電気設備担当の方に「竣工した建物に照明の灯りがついたときは感動した」というお話を伺って、同じように照明等の設計を自分で考え、それが形になるところを見てみたいと思ったことがきっかけでした。

学生と違うところはどんなところですか。

生活面で言うと学生時代は毎朝同じ時間に起きて学校に行くという習慣はなかったですが、入社後は毎朝同じ時間に起きて出社するところです。
スケジュール管理については学生の頃と違って、事前に考えて早め早めに行動しないと自分1人だけの問題ではなくなるため、責任感というものが学生の頃と比べるとより一層強くなったと感じています。

また、学生時代の授業は基本的な言葉の概要や仕組みを机上で学んでいましたが、実務となると照明であれば器具の種類の違いや用途の違い、それぞれの配線といったものを一から学んでいます。授業で学んだことだけではなく、改めて新しい勉強をしながら仕事をしています。更には社内・社外研修等でこれまで実際に見る機会がなかった機器等を間近で見ることで視覚的に覚えていけるところは実践ならではだと思います。

社内の雰囲気、印象、他部署間でのコミュニケーションの仕方など教えてください。

社内の雰囲気は、優しく接しやすい方が多いです。若手社員でも、同期や同じプロジェクトを担当しているチームの方だけでなく、色々な方と一緒に昼食をとったり、雑談等をしているところを見かけます。
同期同士も部署関係なく仲良くしていますし、年齢や世代を超えて楽しそうに会話をしている方々も多いです。

業務に関しても理解が深め切れていないところや分からないことを上司や先輩に質問したら丁寧にわかりやすく説明してくれます。
他部署間でのコミュニケーションは、席にいれば行って直接会話をしたりしていますが、外出や在宅勤務等で社内にいるタイミングがすれ違うときも、気軽に電話やメール、WEB会議などを行ってコミュニケーションを取っています。

入社当初と現在で仕事内容にどのような変化がありましたか。

入社当初は、建物の設計前に必要となる各設備項目の概要や仕様等をまとめた概要書の作成を行ったり、コンセントや電話、スイッチ等の位置や個数についてお客様に確認するために各設備を記号で表して2つにまとめるプロット図を作成する機会が多かったです。プロット図に関しては、上司が紙に手書きで書いたものをCADに起こすことから行っていました。
現在では、設計基準の本を参考にしたり上司に教えてもらいながら、プロット図の作成や照明・スピーカー等の機器仕様選定、配置場所、個数等を自分で考えて作図する設計業務が徐々にできるようになってきました。
また、最近では現場に行って工事監理業務を担当させてもらう機会も増えてきました。

仕事のやりがいと今後の目標を教えて下さい。

設計から工事監理まで一貫して携わりながら、今まで図面として見ていた建物が施工段階に入り竣工へと近づいていくのを、実際に目にして、その建物が完成したときにはやりがいを一番感じました。
また、電気設備については1から勉強をしながら仕事している状況なので、少しずつでも知識を深めていると実感が湧いたときや図面を作成している設備について理解等が深まったときにもやりがいを感じます。

今後の目標としては、まだ経験をした事がない設備や詳細なシステム等の仕様・仕組みを理解して、図面を作成する際に活かしていくことです。
また、俯瞰して自らの力量を把握しながらスケジュール管理を行い、仕事を滞りなく進めることができるようになることです。

学生の皆さんへメッセージをお願いします。

電気設備に関しては、授業で習得出来る設備機器の種類が少ないので、職場に訪問して聞いたり実際に働き出してから知ることの方が多い分野だと思います。そういった点から、足を踏み入れにくい分野でもあると思います。ただ、少しでも興味があったら、どのような仕事をしているのかだけでも聞いてみて下さい。
電気設備設計に限らず、実際に働いている方から内容を聞き、よく調べて興味が持てるのであれば、一から勉強という形になってしまう職種もあるかもしれませんが、やりがいや楽しさが見つかると思います。

自分自身が本当に興味があるものや、やりたいと思った感情を大事にして職種を選択してみて下さい。
就職活動中には不安を感じたり、辛くなるときが出てくると思いますが、なりたい自分自身や夢に向かって就職活動を頑張って下さい。

ある日のスケジュール

9:20

出社

9:30

始業
プロット図作成

10:00

社内打合せ

12:00

昼休憩

13:00

プロット図作成

16:00

プロット図
上司に確認

17:00

プロット図修正

19:00

退社