東京都立大学（日野キャンパス）６号館

ひとと情報が出会う
協創型ワークプレイス

本計画は、電気、機械に関する教育研究設備を日野キャンパスへ集約し、高い研究力と高度な専門性を育む教育研究環境を整えるとともに、多摩地域の産業発展支援に必要とされる機能・環境を整備するものです。

社会が多様化・複雑化する中、科学技術は多分野の技術の連携・融合によって新たな概念や最先端のテクノロジーが生まれています。本計画にあたり、この建物が、個人の研究領域を超え、横断し、お互いに刺激を受け、新たな発想とコラボレーションを促す教育研究環境となることを意図しました。

建物構成は、３層吹抜けのイノベーションボイドを中心にロ型（L型の組み合わせ）となっています。イノベーションボイドにはワークスペースを点在させ、立体的でシーケンシャルな空間を形成しています。そこは利用者が目的や気分に応じて選択できる居場所となるとともに、プレゼンテーションやイベント、セミナーなどの多様な活動にも対応したスペースとなっています。実験・研究室はイノベーションボイド側の一部をガラス張りとすることでと視覚的にもつながり、一体的な空間を形成しています。

太陽光発電パネルや除湿型放射冷暖房など、快適性と省エネルギー・環境配慮を両立したシステムを採用することで、一次エネルギー消費量を40％削減し、ZEB orientedを取得しました。

建築主	東京都公立大学法人
所在地	東京都日野市
構造	鉄筋コンクリート造
階数	地上４階
延床面積	10,044.66㎡
竣工年月	2023年3月
撮影	株式会社 日暮写真事務所