日本赤十字看護大学さいたま看護学部 別館

「つながり」が生む看護教育の環境

日本赤十字看護大学さいたま看護学部 別館（以後別館）は、2019年1月に竣工した本館と合わせ日本赤十字看護大学さいたま看護学部を整備するⅡ期計画にあたります。本館に隣接する旧さいたま赤十字看護専門学校の敷地での建て替えであることを踏まえ、同校の歴史をつなぐ新たな別館として計画しました。別館は本館とのキャンパスの一体感を創出しながら、地域とつながる開放的な環境を目指しました。

本館と同じオリジナルALC の外壁や前面道路に面し連続する前庭は、さいたま看護学部独自のキャンパスの一体感を生み出します。外観デザインは多目的ホール部分と外周部のボリュームを分け、高さを抑えることで近隣住宅のスケールに合わせています。

多目的ホール（CoCoRo Hall）は、講義、運動、催し、災害時避難利用など、地域との交流も含めた多様な利用を視野に入れた計画としています。
地域とのつながりを高めることで、さいたま看護学部整備の目的である「地域のリーダーとなる看護師の育成」に向けて、豊かな学生生活を送るとともに、質の高い看護師育成に貢献できる場となることを願っています。

建築主	学校法人 日本赤十字学園 さいたま赤十字病院
所在地	埼玉県さいたま市
構造	鉄骨造
階数	地上１階
延床面積	579.09㎡
竣工年月	2021年8月
撮影	SS東京