札幌清田整形外科病院

地域密着治療完結型の整形外科専門病院

札幌清田整形外科病院は区内初めての整形外科専門病院として1987年の開院以来、整形外科全領域において専門的な医療を提供する、地域密着治療完結型の病院です。

本計画は、医療機能を維持しながらの現地建替えで、2期工事・４工程に分けて工事を行いました。
限られた敷地において既存施設をかわしながら新築・解体を繰返し、新病院をシンプルな矩形で改築することにより、不足していた駐車場の確保、将来の増築・建替えに備えた土地利用を可能としています。

屋外計画としては、多雪地域であるため、車寄せロータリーをピロティ内に設け、来院者の安全を確保しました。
また、屋内計画としては、診療部門を同一フロアに集約することにより、動線を短縮し、スタッフが連携しやすい平面構成としています。病棟はスタッフステーションや共用室、階移動の主動線である階段・エレベーターを中央にまとめ、その周囲を取り囲むように病室群を配置することで、患者・スタッフ双方における動線の最適化を図り、看護ケアし易い環境づくりを心掛けています。

そして、回遊性を持たせた病棟廊下や車いすで利用できるシャワー室、左右勝手のトイレを分散配置するなど、早期離床を促す配慮を行い、病棟リハビリテーションの促進につながる環境をつくりだしています。

建築主	社会医療法人　札幌清田整形外科病院
所在地	北海道札幌市清田区清田1条4丁目1番50
構造	鉄筋コンクリート造
階数	地下1階/地上5階/塔屋1階
延床面積	7245.97㎡
竣工年月	2022年10月
撮影	新津写真
病床	109床