株式会社 楢崎製作所 本社 オフィス・庁舎 会社に新しい風を吹き込む建築 昭和10年から室蘭の地で橋梁と機鉄の製作を行っている会社の本社屋の改築工事です。 当初から要求されていた予算が厳しい中、効率化・経済設計を最優先課題としつつも、企業の顔となるような魅力のある新社屋を目指して検討を進めました。 道路側に大きく跳ね出した庇の下を通り、来客者は三角形の玄関ホールに入ります。その壁は質感のあるタイルとコールテン鋼で作ったリブが会社の歴史を感じさせるような空間になっています。また、来客者エリアと社員・工場職員エリアとし、利用する入口も分けることで動線が交錯しないように配慮しています。 2階の事務室は13.7m×50mの無柱・ワンルーム空間とし、バラバラの建物で仕事をしていた部門を一か所に集めることで、業務の効率化や新しい発想が生まれるような場としました。 3階の東側は会議室エリアとなっており、会議や検査の規模に応じ、会議室の広さをフレキシブルに変えられるようになっています。津波対策として3階に書庫やサーバー室を配置していますが、北側の短いスパンにまとめることで構造的な負荷を軽減し、コストダウンにも配慮しました。外壁はコストを抑えるべく、全て鉄板貼りとしていますが、鉄板の色・形状と貼り方を工夫することで、単調になりがちな立面に動きを与え、国道やJR等様々な場所からも目に付くような建物になっています。 建築主株式会社 楢崎製作所所在地北海道室蘭市構造鉄骨造階数地上3階 延床面積3,008㎡竣工年月2018年4月撮影新津写真 作品紹介一覧へ戻る
昭和10年から室蘭の地で橋梁と機鉄の製作を行っている会社の本社屋の改築工事です。
当初から要求されていた予算が厳しい中、効率化・経済設計を最優先課題としつつも、企業の顔となるような魅力のある新社屋を目指して検討を進めました。
道路側に大きく跳ね出した庇の下を通り、来客者は三角形の玄関ホールに入ります。その壁は質感のあるタイルとコールテン鋼で作ったリブが会社の歴史を感じさせるような空間になっています。また、来客者エリアと社員・工場職員エリアとし、利用する入口も分けることで動線が交錯しないように配慮しています。
2階の事務室は13.7m×50mの無柱・ワンルーム空間とし、バラバラの建物で仕事をしていた部門を一か所に集めることで、業務の効率化や新しい発想が生まれるような場としました。
3階の東側は会議室エリアとなっており、会議や検査の規模に応じ、会議室の広さをフレキシブルに変えられるようになっています。津波対策として3階に書庫やサーバー室を配置していますが、北側の短いスパンにまとめることで構造的な負荷を軽減し、コストダウンにも配慮しました。外壁はコストを抑えるべく、全て鉄板貼りとしていますが、鉄板の色・形状と貼り方を工夫することで、単調になりがちな立面に動きを与え、国道やJR等様々な場所からも目に付くような建物になっています。