杉並区永福体育館 教育研究・スポーツ “Work out life” を実現する体育施設へ 旧小学校を体育施設へとリノベーションしたプロジェクトです。 当施設が稀有な点は、旧小学校という用途がゆえに成熟した住宅地(いわゆる一低層地域)に存在することです。別敷地にあった旧体育館の機能の移転・拡充が必要であったこと、旧小学校の外観を大きく変えないこと等が考慮され、公益上必要な用途変更である旨の許可を得ることで成立しています。 その事実は非常に重く、体育施設としての質の高さはもちろんのこと、すぐそばにある人びとの暮らしを最大限尊重することが至上命題でした。また、彼らの健康を支えるべく、建築環境を通じて身心の鍛錬(work out)の時間を日常生活(work-life)の中にいかに自然と取り入れてもらえるか、"work out life” の実現も1つのテーマでした。 限られた予算の中、「建物性能の確保」や「体育諸室の質を担保」に重きを置きつつ、手数をかけないデザインを心がけたことでクラシカルな小学校の面影を残しました。平時には多世代に利用され、ときにビーチ競技を中心とした外部の人を受け入れることのできる、ここしかない体育施設になっています。 建築主杉並区所在地東京都杉並区構造鉄骨鉄筋コンクリート造一部鉄筋コンクリート造、鉄骨造階数管理棟:地上4階、体育館:地上1階、EV棟:地上3階、倉庫棟:地上2階 延床面積3,105.12 ㎡(うち増築部分333.44 ㎡)竣工年月2018年6月撮影株式会社誠光写真企画 作品紹介一覧へ戻る
旧小学校を体育施設へとリノベーションしたプロジェクトです。
当施設が稀有な点は、旧小学校という用途がゆえに成熟した住宅地(いわゆる一低層地域)に存在することです。別敷地にあった旧体育館の機能の移転・拡充が必要であったこと、旧小学校の外観を大きく変えないこと等が考慮され、公益上必要な用途変更である旨の許可を得ることで成立しています。
その事実は非常に重く、体育施設としての質の高さはもちろんのこと、すぐそばにある人びとの暮らしを最大限尊重することが至上命題でした。また、彼らの健康を支えるべく、建築環境を通じて身心の鍛錬(work out)の時間を日常生活(work-life)の中にいかに自然と取り入れてもらえるか、"work out life” の実現も1つのテーマでした。
限られた予算の中、「建物性能の確保」や「体育諸室の質を担保」に重きを置きつつ、手数をかけないデザインを心がけたことでクラシカルな小学校の面影を残しました。平時には多世代に利用され、ときにビーチ競技を中心とした外部の人を受け入れることのできる、ここしかない体育施設になっています。