History

三越呉服店

三越呉服店  日本初のデパートメントストア

日本初のデパートメントストア「三越呉服店」が実現されるにあたり、民輔からもさまざまな建築的提案があったとされています。 三越日本橋本店は、当時としては最新の鉄骨カーテンウォール式煉瓦造を採用し、地下1階地上5階、延床面積4003坪という、巨大な建築物であるとともに、日本初のエスカレータをはじめとする最新の設備を数多く備えていました。当時の新聞では「スエズ以東最大の建築」と讃えられています。

2008年に行われた三越日本橋本店の免震バリアフリー化(弊社設計監理)が完成し、第14回BELCA賞ロングライフ部門で表彰を受けました。また、2016年には「意匠的に優秀なもの,歴史的価値の高いもの」として国の重要文化財の指定を受けました。
以下に、BELCA賞受賞時の講評および重要文化財指定時に挙げられた指定理由を引用いたします。

三越日本橋本店

「1914年以降、常にそれまでに築かれてきた資産を大事にしながら、一貫性をもって増・改築を重ねてきた姿勢および建物外観や機能を損なうことのない免震化工事の計画などが高く評価された。また、建築主ばかりでなく、維持管理者、設計者、施工者が一体となって、良好な人間環境のもと、建物に愛着・愛情を共有し、かつ時代の要請に合致した運用を行ってきている。」
(公益社団法人ロングライフビル推進協会ホームページ 第14回BELCA賞ロングライフ部門選考講評より引用)

「三越日本橋本店は、西洋古典様式を基調とした重厚な外観をもち、内部では格調ある色調で彩られた三越ホール、五層吹抜けの中央大ホールなどを中心に、各時代の先駆的な意匠を用いて華やかに装飾している。様々な集客のための仕組みを取り入れながら増改築が重ねられており、我が国における百貨店建築の発展を象徴するものとして価値が高い。」
(文化庁ホームページ 平成28年5月20日「重要文化財(建造物)の指定について」より引用)

どちらの評価においても、この建築が良好な状態で保全されていることによる歴史的価値のみならず、魅力ある百貨店建築として時代に合わせた発展・成長を続けている点が挙げられています。
常に時代のニーズを追い求めた民輔の姿勢が、100年以上の時間を超えて評価されたものと自負するとともに、長きに亘りともにこの建築を愛し、守ってくださっているお客様との絆の大切さを実感するものとなりました。

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