Recruit

建築というハードによって
人の活動というソフトの可能性を広げたい

朝井 典之(一級建築士)

所属  :本社(東京)設計室 建築設計部次長
入社年 :2000年
最終学歴:大学院 工学研究科 計画建設学専攻

Q1. 入社の動機を教えてください。

学生時代は設計よりも研究の方に力を入れていて、実は学部の時も大学院の時も卒業設計をやりませんでした。
住民参加によるまちづくりや学校づくりのプロセスなど、ソフト寄りのことに興味があって、当初はコンサルのような所に入りたいと思っていた時期もあったのですが、ハード側でまちづくりや学校づくりに関わるのも良いかなと思い直し、設計事務所を目指すことにしました。

-面接はどのような感じでしたか?

面接を受けるにあたり、いざポートフォリオを作ろうと思っても、なにしろ学生時代に設計をあまりやっていなかったのでネタがなく、仕方がないので研究してきた内容を無理矢理ビジュアルにまとめてポートフォリオにしました。 いま考えるとよく採用してくれたな、と思います。

-当時、採用試験には即日設計があったようですが…(現在は行っていません)

はい、目黒川沿いにあった前事務所のそばの交番と公衆トイレの敷地を使い、カフェのようなものを計画するという課題だったと思います。フリーハンドで図面を引いた緊張感は今でも覚えています。

-即日設計の出来栄えはいかがでしたか。

正直自信がありませんでした。今見たら、きっと恥ずかしいなと思います。

Q2. 社内の雰囲気、印象をお聞かせください。

元々、あまり大きな事務所に入って歯車のひとつになるよりは、一人ひとりがプロジェクト全体を見渡せる規模の仕事をしたいと思っていました。それで中規模の事務所を目指していたのですが、これについて、横河はイメージ通りでした。
社風も中規模事務所ならではで、みんなの顔が見える、風通しの良い雰囲気があります。個人個人の声が社内で届きやすく、例えば、自分はどのような仕事をしたいという意向を上司に伝えておけば、プロジェクトの割り振りの際に考慮してくれることもあります。

-意匠・構造・設備設計を行う組織事務所であることについて、どう感じていますか?

社内にそれぞれのスペシャリストがいて、すぐに専門的な見解を得ることができること、社内に蓄積できる情報量の多さなど、やはりメリットは大きいと思います。
特に以前は構造・設備と意匠がそれぞれ別フロアでしたが、社屋移転でワンフロアになり、より意思の疎通が図りやすくなって、仕事にも良い影響があると思います。

事務所内中央の打ち合わせスペース

Q3. 入社当時から最近の仕事を教えてください。

入社して最初は当時の設計企画部という、プロポーザルや企画資料を専門に担当する部署に配属されました。ここでは主に病院建築の建築計画や最新の動向、プレゼン資料の作り方などを学びました。
入社2年目に念願が叶い都内の小学校の設計を担当することができ、このときは初めての設計で右も左も分からないのもあり、とにかく寝る間も惜しんで設計に取り組みました。

-学生時代から小学校の設計をしてみたかったんですね。実際にやってみてどうでしたか?

楽しかったです。やはり、小学校は夢があるなと。建築というハードが、その中で過ごす子どもたちの活動を広げてくれるというか、より豊かなものにできるという点が魅力ですね。
建築というハードが、人の活動というソフトの可能性を広げられる、ということは設計を行う上で常々意識している部分です。それに、学生時代にまちづくりを学んできたこともあり、まちに対する建築の役割という側面も、常に意識して設計を行っています。

-その後主に学校や病院の設計を担当していますね。

青森県のつがる総合病院では、5年かけて、プロポーザルから基本設計・実施設計まで担当し、現場常駐監理まで担当しました。特に現場常駐はいろんな意味で貴重な経験でした。当時は単身赴任ということで大変な部分もあったのですが、さまざまな検査や立会い・手続き的なことも含め監理業務にかかる一連の流れを学ぶことができました。
建築主側の担当者も私と同じくらいか、少し年下くらいの若い人が多く、良好な関係が築けたことも大きかったと思います。そして、とにかく寒かったです。(笑)雪国の生活の厳しさもしっかり味わいました。

-現在入社16年目ということで、経験をつんで変わってきたなと感じることはありますか。

最近は、自分がチームをまとめるべき年齢になってきています。自分より若い設計者には、やりたいことをやらせてあげたいと思っていますが…。スケジュール等の兼ね合いもあり、そうできない部分も多々あります。そこは今後の大きな課題の一つですね。
また、建築主からの信頼や期待に誠実に応えることをより重要視するようになりました。ご依頼に対し、できる限りのことをするとか、期限を守るとか、そういうあたりまえのことをあたりまえに積み重ねていくことで、お互いの信頼関係が築かれていくと考えています。信頼関係ができて初めて、こちらの提案を聞いていただける、受け入れていただける関係ができあがると実感しています。

意匠主任として携わった小学校

つがる総合病院

Q4. 学生の皆さんへメッセージがあればお聞かせください。

学生時代というのは、設計や研究、友人との交流などを通して、自分が今後どのように建築や社会と関わっていきたいかについて、じっくり考えることのできる、またとない時間だと思います。
社会人になってから生きてくるのは、学生時代「何をやっていたか」よりも、「何を考えていたか」ではないかと思います。私は入社16年目になりますが、未だに仕事で壁にぶつかった時、元々自分は「何を考えていたか」に立ち返るようにしています。そうすると答えが見えてくることもあります。
学生の皆さんも、様々なことをじっくり考えることのできる貴重な時間として、学生時代を大切に過ごして欲しいと思います。

-ありがとうございました。

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