鳥取敬愛高等学校
「S³ エスキューブ」

まちとつながる 開放的な学習空間

1905年に創立された「鳥取裁縫女学校」を起源とする男女共学校の改築整備事業です。新校舎は鳥取城跡(久松山)の麓、城下町の風情が残る街道に面しており、中心市街地に建つ教育施設でこそ成し得る社会とのつながり・公共性を主眼に計画を進めました。

伝統のスクールカラーを纏う新校舎「S³エス・キューブ」は、1・2階の特別教室群と3階アリーナにより構成されています。各教室をつなぐ廊下等、教室以外の様々な場所で少人数授業やグループ活動が可能であり、生徒たちの自主性を促し多様な学習活動に対応できる設えとしました。また、セキュリティ面に配慮しつつ、周辺環境を積極的に取り入れ、緩やかに、時に直接的に街につながることが可能な学習環境を実現しています。

竣工後、街道とつながることが可能なクリエイティブコモンズを中心に、世代を超えた交流が積極的に行われており、生徒、教職員、地域の皆さまにより「まちとつながる」というコンセプトが実現しています。歴史を紡ぐ生徒の笑顔や真剣な取り組みがあふれ出す新校舎が、今後も地域の活性化に寄与することを願っています。

建築主 学校法人 鳥取家政学園
所在地 鳥取県鳥取市
構造 鉄骨造
階数 地上3階
延床面積 5,992㎡
竣工年月 2018年9月
撮影 SATOHPHOTO 佐藤和成

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